多種多様な保湿剤
保湿剤は量販店などで探してみると、たくさんの商品が出ていることが分かります。また、ひとつの化粧品メーカーからも、使い心地が異なるものや顔用・ボディ用など、多くの種類が発売されています。
保湿剤の役割は、その名前の通りお肌の保湿を行うということ。しかし、オイルやクリーム、化粧水などテクスチャーの違うものもあり、考えれば考えるほど迷ってしまいます。
今回は、少し頭をスッキリさせるためにも、保湿剤について考えてみます。
ホホバやワセリンなどオイル100%の保湿剤
ワセリンと植物性のオイルは厳密にいうと違いますが、オイルが原料という点でまとめます。水分を含まないので、肌にしっかりと油膜を作ります。
石油から得た炭水化物類の混合物を脱色し精製したワセリンは、皮膚科で処方されることもあり保護する力が強いです。植物性のオイルと違いアレルギー反応が起こる可能性も少ないので、敏感肌や赤ちゃんの肌にも使えます。
対して、植物性のスキンケアオイルとして使われるのは、オリーブオイルやホホバオイルになります。また、シアバターもありますね。
シアバターはアカテツ科のシアバターノキの種の胚からとれる植物性の脂肪で、ホホバオイルはツゲ科の多年草であるホホバから取れる油分になります。
乳液やクリームなどの保湿剤
乳液や保湿クリームはオイル系に比べると水分が混ざっていることが多いので、オイルよりも角層への浸透を感じます。また、美容成分や保湿成分が配合されているという特徴もあります。
セラミドやヒアルロン酸、尿素やヘパリン類似物質を配合することで、保湿剤自体が角質層に入り込み、水と結びつくことで肌の水分をキープすることができるタイプです。
日本人が大好きな化粧水で保湿は可能か?
お肌の乾燥が気になると、多くの女性が保湿のために大量の化粧水をつけるようです。しかし、化粧水というのは成分のほとんどが水分なので、保湿力は弱いと言えます。
化粧水に保湿力を求めるなら、保湿成分が入っている化粧水を選びましょう。水分を蓄えると言われている成分で化粧水に多く配合されているのは、セラミドやスフィンゴ脂質、水素添加大豆レシチンなどです。
また、水分を吸湿することができる成分としてグリセリンなどが挙げられます。また、水分を抱え込む成分としては、ヒアルロン酸やコラーゲンがあります。
保湿剤の塗り方
保湿をするのはとても大切ですが、塗り方を間違えてしまっては効果が期待できません。
クリームを顔に塗る場合には、顔に保湿剤を点在させてその保湿剤をやさしく円を描くように伸ばしていきます。目の周りや口の周りは特に優しく塗り、耳の後ろも塗るのを忘れないようにしてください。
オイルは大量に塗るとベタつきがひどく、不快感を感じることがあります。1滴か2滴ほどを手のひら全体で温めて、顔全体に軽くプッシュするように塗っていきましょう。
体に塗る場合は左右対称に保湿剤を点在させ、手のひらを大きく使って優しくさするようにマッサージをしながら塗り広げます。腕や脚は関節部分の裏側も忘れないようにしましょう。広範囲にのばす必要があることから、のびの良い保湿剤を選ぶことが大事です。
保湿剤を使うときには、皮膚が潤っている洗顔後や入浴後すぐが好ましいのです。しかし、赤ちゃんや小さな子供が一緒だと難しいので、自分ができる範囲で頑張ってくださいね。